定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】あなたのゼイ肉、落とします

22/12/22_読破。垣谷美雨/著
どうしても痩せられないあなた。『心のゼイ肉』を落としませんか? 身も心も軽くなる、読んで痩せるダイエット短編小説集。


上に書いた通り、ダイエットに日々励もうとする人々の短編集です。全部で4人のパートで成り立っており、若い頃は美人で鳴らした49歳OL。由緒正しい没落華族の三姉妹末っ子女子大生。事故で1年間の記憶を失った32歳のサラリーマン。
小さくてコロコロしていることから『コロ』とあだ名を付けられ、クラスメイトから虐められている10歳男児。
共通しているのは、『太っている』事に悩んでいるが、中々痩せられない事。
4人は巷で売れっ子自己啓発本の著者にマネジメントされて、ダイエットに励みます。そのダイエットは身体だけでなく、『心の贅肉』も同時に落としてくれるのです。


個人的に、10歳男児のお話が好きです。主人公の10歳男児の家庭はシングルマザーと二人暮らし。母親は毎日疲弊して返ってくる為、最初はちゃんとご飯を作ってくれていたのですが、段々、お金を渡して出かけるようになった為、10歳男児の食事は自ずとお菓子に重きを置くようになり、気がつけば肥満男子に。それに気づいた自己啓発本の著者は、男児のアパートの隣の部屋に住む女子中学生(彼女も肥満児。シンパパと暮らす)と一緒に、二人に簡単な料理を教えます。ときに豚汁だったり卵焼きであったり…。そして、お菓子を禁止します。男児の母親は、息子の造った豚汁を食べ、涙を流します。
最後には、男児の体重も元に戻り、家庭も穏やかになっていきます。
……自炊(野菜)って大事!!(笑)


読んでるうちに、私も遠い昔のことを思い出しましたよ…。確かに若い頃はダイエットに励んだなぁ……。今じゃ遠い昔のことですけども…(←遠い目)
いっそね、『痩せてる=良い』みたいな価値基準が変われば良いのにね(^_^;)
昔、母親に『年取ると自然に痩せてくるから』って言われたのを思い出しました。確かに。
(その割にうちの母親は、太ってはいないんだろうけど、見る度にパッツパツになって行ってたような…。