定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】老後の資金がありません

22/12/22_読破。垣谷美雨/著
娘の派手婚、舅の葬式代と姑の生活費、そして夫婦揃っての失職。『老後は安泰』の筈だったのに、老後資金はどんどん減ってゆく。家族の諸事情に振り回されながら、家計を切り盛りする篤子の奮闘は如何に?


アラカン夫婦(旦那定年まで数年、妻派遣社員)、長女28歳(アルバイト)、長男大学四年生(就職確定)。老後資金として現在1200万貯蓄。多いとは言えないが、老後の備えはばっちりだと思っていた篤子。
何の取り柄もなく、職歴もない一人娘の結婚も決まり、息子も春から就職して社員寮に住む予定。ゆったりした老後を…と夢見ていたのだが、娘の結婚相手は他県のスーパー経営者で、結婚式は盛大にやりたいといい、花嫁の家にも結婚式の代金半額の300万を要求する。篤子は渋るが、娘が結婚しての先行きも考慮して、結婚式の費用を支払う。もちろん、言い値の金額では足らず(新婚旅行や新居など諸々の費用のため)、大幅に老後資金減額。更に、篤子が派遣(半年更新)を切られる。焦って次の就職先を探すが、アラカンで特にスキルのない篤子には中々希望の職が見つからない。
そんな矢先、夫方の舅が死去。義妹から葬式費用を出してくれと言われ、見栄っ張りな旦那が断れず、葬式費用を全額負担。更に貯金は目減りし、残りわずか300万となる。
夫は延長雇用制を利用して65迄は勤め上げるつもりだったが、事業縮小で敢え無く失職。退職金無し。
このまま我が家は生活困窮者に成り果てるのか…!?篤子が取った手段とは…。


これ、映画になった奴ですかね?(天海祐希の?)読んでいて頭が痛くなりますね…(^_^;)
まず、娘の結婚式諸々の費用を折半で500万払う、というのが、もう、さぁ…。確かに、親の見栄、愛情、色々あるのだろうな、と思うのですが、篤子さんも作中で考えるのですが『身の丈にあった式を』考えてほしいですよね。結婚式の資金までは何となく自分も考えるかもしれませんが、新婚旅行やら新居の代金やら…ってなると、『そんな自分の足元が見えていない男と結婚すんじゃねぇ!』となりますね。社会人になったら、最早自己責任だと思うので、親に生活の費用を求めるのは筋違いだと思います、私は(あくまでも私は、ですよ)篤子さん家の唯一良い点は、息子が優秀で手がかからない上、旦那より相談に乗ってくれるという点ですね^^;


とても明日明日50に手が届きそうな私の身につまされるお話でした……。