【読書感想】不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲
23/06/22_読破。石田衣良/著
〈アンダイング=不死身〉とあだ名をつけられた日系二世の少年・時田武14歳。父の国の大空襲から母と家族を守り、炎そのものとなった街を駆ける…。3.10東京大空襲の物語。
時田武14歳。アメリカ人の父親と日本人の母親を持つ、大日本帝国の中学生。時は戦時下。
毎日、友人のテツやミヤと軍事工場に通い、お国の為に従事している。
日系二世であるだけで、教官や同級生から目をつけられ、時に嘲笑、暴力の対象となる。
彼と母親は、戦況が激しくなる前に日本へ帰って来たが、理由は、米国における敵国日系人への迫害が酷くなって来た為、日本人の顔立ちの武は母親と日本へ戻されたのだ。姉は米国人の顔立ちをしていた為、父と米国に残る。
武は母と、母の兄の嫁の家に世話になっており、従姉妹の富美子は武に惹かれている。
母の兄は招集され、敵地に。出陣前に、家族を頼むと武に頼んで行った。
そして、運命の3月10日、それは起こった。
武は、母と従姉妹家族を守るべく、空襲を
受け、地獄の様になった東京を逃げ惑う。
もともと、戦争モノは読むのも観るのも苦手
なんですが、やっぱり、嫌ですね(~_~;)
中学生の子が、食うモノ食えず、大人から理不尽な暴力を受け、更に、戦火の中で、友達だった子(ついさっきまで会話してた子)が、
黒焦げで横たわってる…。
ですが、みんながこういう本やメディアに触れて、以後、絶対戦争を起こしてはいけない、と思う様になったら、作家さんとしては思惑通りなんでしょうね。
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