定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】テスカトリポカ


23/06/21_読破。佐藤究/著

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走。潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会う。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へ。一方、川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。


メキシコで生まれ、麻薬密売人達に兄を殺され、両親にも黙って、国外逃亡を図ったケイトは、最終的に日本に流れ着く。日本で働くうちに、ヤクザと結婚し、子供を産む。子供の名前はコシモ(小霜)。彼は両親から愛されず、

母からメキシコ語を吸収、小学校にもついていけず、いつも1人で堀細工をして日々過ごしていた。

ある日、父親から暴力を振るわれる中、怒りで父親を殺害、止めにかかった母親も殺害してしまい、彼は少年院に入る。


一方、メキシコのカルテルに君臨していた麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争で家族を全員殺され、メキシコから逃走。潜伏先のジャカルタでタナカと名乗る日本人と出会うが、彼は臓器ブローカーだった。

新たな臓器ビジネスを実現させるため、バルミロはタナカと日本へ向かう。ヤクザの手を借り、N PO法人という名目で、親からの虐待を受ける無国籍児を集め、売買する二人。組織を拡大する中、バルミロはコシモと出会う。


バルミロは、祖母の教えにより、滅亡した王国〈アステカ〉の神を深く信仰しており、テスカトリポカへ供物(人間の心臓)を捧げる事に

心血を注ぐ。バルミロは、コシモを子供の様に可愛がり、祖母からの教えを伝授して行くが…。


良く読ませていただいてるブログの方が、面白いと仰ってたので、借りて来ました。

凄い面白かった!コシモ君、イチオシです。

小学生にして185センチ越え、18歳?で2m越えの、体は大人、心は幼児、な子ですよ?何をしでかすかわからない、先の読めなさにワクワクが止まらない!こんな子に相対したら、パブロさんみたいに、自分を犠牲にしても、助けようという気にもなりましょう!

ちょっと暴力描写がエグいですけど、兎に角

面白いです。オススメです。