定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】OJOGIWA

23/01/06_読破。藤崎 翔/著
ネットで知り合い、練炭による自殺を画策する4人の男女。車内で死に向かおうとする時、銃撃事件を目撃する。被害者の側に大量の札束が転がっているのを見た瞬間、彼等の心には邪な気持ちが芽生え…。


大金を目にした4人のうちの一人は、友人の借金の連帯保証人になり、友人に飛ばれ、1200万円の借金を抱え自殺しようとしていた為、発見した大金に心を動かされます。彼女はほか三人の自殺志願者たちを力技でねじ伏せ、現金を奪い去り(1500万ゲット、残り三人は500万ずつ分配)、死にそびれた4人は人生を再スタートさせます。
再スタートした人生は、心にゆとりがあるせいか、とても快適です。しかし、着服した現金は推測するにヤクザ絡みのヤバい金。ヤクザの追跡はすぐ側まで迫っており、一人、また一人と追いつかれて報復を受けます。最後の一人が始末されそうになった時、そこには想定の付かないオチが待っています。


中々に、着眼点が良く、スルスル読み進められるお話でした。確かに、死のうとしていた矢先に大量の現金が手に入ったなら、一旦死ぬの中止して、現金使い切ったら死のう…とか気楽になりますよね。うちも、もし宝くじで大金当たったら、仕事は辞めないで、今見たくフルタイムで働かない程度にのんびり生きたい…とか話したりしますもん。
(宝くじ買わないけども)
イロイロなタイプの人間性を感じられる本です。