定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】商店街のジャンクション

23/01/04_読破。村木 美涼/著
人生に疲れた3人の男女が出逢ったのは、愛らしい犬の着ぐるみ。交代で中に入り、商店街で映画のチラシを配るうちに、3人の悩みはときほぐされていく。


商店街で週末映画館のビラを配る、犬の着ぐるみ。この着ぐるみに入りたいと望む三人は、無口で毎日決まった時間を過ごす男、自分を取り巻く全ての厄介事から逃げていたい男。過去に起こった不幸から、すべてのことを右側からしか出来ない女。
三人は、この着ぐるみに入る権利を巡って触れ合ううちに、互いの悩みが取るに足らないモノであったことに気付き、徐々に生活を改善していきます。


なんというか、ほのぼのゆったりした話で、それでいて、三人の悩み事は他人事でないような焦燥感があります。
着ぐるみを被る⇒自分ではない何かになる 事によって手に入れる自由で三人は何を手に入れる事ができたのか。優しい?お話です。