定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】パレ-トの誤算

23/02/02_読破。柚月裕子/著
市役所で生活保護受給者のケアの担当になった聡美。不安を抱く彼女を励ましてくれた先輩の山川が殺された。優秀な先輩の知られざる一面が見えてきたとき、新たな惨劇が起こる。
市役所に入り、意にそぐわない生活保護受給者ケアワーカーを担当させられた聡美。大先輩で一人で160件以上の生活保護受給者を担当する山川が、生活保護受給者が多数住むアパートで死体として発見される。聡美は知らなかったが、彼の趣味は高級時計のコレクションで、その価値は到底公務員の給与で贖えるものではなかった。山川の不信な死を調べていくと、生活保護の不正受給の疑いとヤクザが絡んでいる疑いが匂い出す。やがて調査をしている聡美のもとに、脅迫まがいの電話が入り、聡美は追い詰められていく。


生活保護受給する側とされる側の実態…不正受給者が増えるから役所側の対応が悪くなり、本当に生活保護の必要な方が受けられない現実(マスコミ等の煽りによる生活保護受給者叩きとかもその一部)といったお話ですかね。何か、読んでて嫌な気持ちにジワジワなります。


タイトルの『パレート』というのは、イタリアの経済学者ウィルフレド・パレートが発見した冪乗則 の事だそうで、作中では『働きアリの法則』で使用されていました。法則そのものは、『組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしており、そしてその2割の要人が間引かれると、残り8割の中の2割がまた大部分の利益をもたらすようになるというもの』これを分かりやすく『働きアリの法則』=『集団を「よく働く・普通・働かない」に分けたとき、働きアリが全体の2割、普通のアリが6割、働かないアリが2割になるという性質のこと』として説明されていました。


と、此処まで書いて、自問自答する私!?
ハテ…。要するに、山川さんが働きアリか働かないアリか?という話だったんだろうか…。
相変わらずぼんやりな説明ですみません。面白かったのは確かです。なんか、ドラマにもなっているらしいので、読むのがめんどい人はそちらを(^_^;)