定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】偽りのシスタ-

23/01/30_読破。横関大/著。
会社をリストラされた兄と、容疑者を射殺してしまった刑事の弟。共に暮らす兄弟の前に突如現れた、腹違いの妹を名乗る女。彼女の目的は何なのか?


容疑者を射殺した弟・和也は、数年前に揉め事を起こしており、射殺したのは部下の野口、と言うことにしようという上司の言葉を受けてしまいます。一方、兄の太一は、十数年努めた会社をリストラされた事を、同居する弟に言い出せないまま、退職金を食いつぶして生きています。そんな太一のもとに、腹違いの妹を名乗る麻美が押しかけて来て、そのまま部屋に居着いてしまいます。『麻美』とは、兄弟が子供の頃に母親に宿った妹に、生まれてきたらつけようと兄弟で決めていた名前でした。嘘とは知りつつも、心絆されていく兄弟。そんな中、和也の後輩の野口が自殺してしまい、和也は自分の犯した罪に苛まれていきます。そして、野口の周辺には何故か麻美の姿が…。


やはり横関作品は読みやすいのですが、ちょっぴり説明不足感があるというか…(悪いわけではないのだけど、スッキリしない終わり方?)するんですよね。この話も、麻美が兄弟の家にやってきた理由もラストで何となく分かるのですが、それにしても、めでたしめでたしで終えるのはちょっと厳しいのでは?と思ってしまうのは私だけでしょうか?


ちなみに、表紙の絵も見ない私は、中盤まで『シスター』=『修道女』だと思いこんでおり、いつ尼さんが出るんだろう?とずっと構えていましたとさ(苦笑)