23/01/23_読破。坂木司／著
夏休みの二ヶ月間、普段のバイト先に干されてしまった、男子大学生ザック。二ヶ月間の短期バイトを、同僚から発見され勢いで応募。そのまま採用されて訪れたバイト先は、縄の安宿『ホテルジューシー』人見知りでできれば接客業などやりたくないザックだったが、ずるずると流されていき…。

主人公のザックは、多国籍ミックスの日本人。幼い頃は太っちょで天パで、例によって例のごとくクラスメートからはいじめられていた。そんな時出会ったいじめられっ子仲間と、いつか皆で沖縄に行きたい！という夢を持っていたので、短期の沖縄バイトは予行演習の気分でいったのだが、友人たちは自分の人生をそれぞれ歩き始めており、あまりにLINEでメッセージを送ってくるザックに対して冷たい態度を取る。ザックは一人取り残された気分を感じるが…。

前回のホテルジューシーの主人公の浩美ちゃんと違い、今回の主人公ザックはだいぶぼんやり系の男子です。何も考えていないせいか、周囲の同年代の子をだいぶ苛つかせるのですが、いろいろなアクシデントに見舞われ、人間的に少し成長します。
そんな一夏の物語（笑）

ちょっと、双子のばあちゃんズの出番が少なくて寂しかった（笑）『ふぁいあきんがほしい』のくだりで吹きましたけど。
オーナーといい、ばあちゃんズといい、やはり女の子と男の子の扱いはちょこっとだけ違いますね。個人的には、浩美ちゃんのほうが好きですが、早くザッくんも大人になって欲しいね！（ピュア？男子）
ちなみに。坂木先生の別のお話の『ホリデーシリーズ』のハチさん便がちょこっと出てます。