定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】ホテルジュ-シ-

23/01/22_読破。坂木司/著
夏休みのバイト先から急遽、那覇のホテルジューシーの手伝いとして派遣されてしまった『柿生浩美=ヒロちゃん』。
そこには、昼はぼんやり夜はすっきりの『オ-ナ-代理』や、あやしげな同僚、ワケありのお客さん達が。そんな人達に日々翻弄されるヒロちゃんの成長日記。


主人公の浩美は、大家族の長女として育ち、ずっと弟妹の面倒を見て育ってきたせいか、しっかりもので几帳面な性格。もちろん家事も得意。悪く言えば、無駄な時間を作らない貧乏性な性格。ところが、新たに派遣された『ホテルジューシー』では、なんだか浩美の流儀は通用しない。のんびりまったり流れる空間で、浩美はいつしか本来の自分を取り戻していく。


ホテルジューシーの職員さんはだいぶ個性的で、ほぼ働かない『オーナー代理』とか、清掃員の双子のばあちゃん(なんか、おじゃる丸の亀を思い出す)とか。でも、みんな底抜けに明るくて優しくて、読んでいるととても絆されます。
あと、出てくる食べ物がすごく美味しそうで、沖縄に行きたくなりました!(いや、ちむどんどん見ていてもそう思ったのだけど、沖縄の食べ物って美味しそうで…)
そして、ほんの少し空いたスキマ時間すら、なにか仕事をこなさないと人生が無駄になっている気がする?貧乏性の主人公、浩美が、どんどんリラックス出来ていく様は、自分も同タイプなので、とても羨ましいです。


現実から少し離れて、南国気分でほっこりしたい方におすすめです。