定年まであと何年?

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【読書感想】箱庭の巡礼者たち

23/01/19_読破。恒川 光太郎/著
迷える人々へ神々の落としものが。それらはぼくらの世界を変えていく。
多元世界ファンタジー小説。


ある日僕は洪水で流されてきた『箱』を拾う。その『箱』の中には小さな世界が有った。僕と彼女は、『箱』の中の世界をずっと観察して来た。『箱』の中の時間の流れは、僕らの世界の1/3。あっという間に時が経っていく。ある日、自分を取り巻く人生を悲観し、同時に『箱』の中の殺人鬼をどうにかしたいと望んだ彼女は『箱』の世界へ一人で行ってしまう。僕は、『箱』の中で生活する彼女を眺めて応援することしか出来なかった。
というところから始まり、『箱』の中でどんどん活躍して英雄となった彼女は子孫を残します。その子孫は他の国へと旅立ち、色々なことを経験します。本の構成としては、恐らく時系列順に、現実世界と『箱』の中の世界がリンクしながら描かれていて、どんどん物語に引き込まれていきます。


ファンタジーなので、なんというか不思議な話ばかりなんだけど、読んでいるうちにどんどん引き込まれていきます。1章ででてきた人物が2章では意外な所に絡んでいたり…という繰り返しで全章が構成されているので、たまに前のページをたぐらないといけなくなったりするのですが、妙に読みやすくてスルスル読めます。
ファンタジー系は読まないんだけど…という方も読めるかも?