定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】真夜中のたずねびと

23/08/17_読破。恒川光太郎/著

次々と語られる怪異譚。

ゲストハウスでほんの一時関わっただけの男から送られてくる罪の告白。

弟が殺人事件を起こし、一家は離散。隠れ住む姉をつけ狙う悪意。など、5篇の短編集。


『ずっと昔、あなたと二人で』

震災で親を失ったショックにより言葉を失ったアキは、空き家を転々とする事で生活していた。ある日、アキは占い師の老婆と出会い、一緒に暮らす事になる。老婆は、アキを『天使』と呼び、占いの補佐をやらせた。二人の生活は

そこそこ実りある暮らしだった。そんなある日、老婆がアキに『ある岩穴に封印した物を

とってきて欲しい』と依頼する。新幹線等を

乗り継ぎ、探しまわって辿り着いた場所に、

それー老婆の娘ーはいた。老婆の娘をディパックに入れ、老婆の元に帰ろうとするアキの前に、老婆の娘が現れ、二人は会話する様になる。

他、不思議な4作品を収録の短編集。


全体的に不思議な話なのですが、弟が殺人事件

を犯し、一家離散のお話は、嫌ーな話でした。

主人公は殺人事件の犯人の姉なのですが、

事件により、周りから迫害され、最終的には

偽名を使い、正体がバレたら姿を消す生活を

送ります。実際、事件の加害者家族って

こういう、善意の第三者による迫害を受けて

いるのだろうと、常常思ってたので、何だか

読んでいて苦しくなりました。

自分は、自称善意の第三者にならない様に

努めたいですね(・・;)