定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】かか

23/06/11_読破。宇佐見りん/著
壊れてしまった母(かか)を救うため、19歳の浪人生のうーちゃんはある祈りを抱え
熊野へ旅に出る。


19歳の浪人生・うさぎ(うーちゃん)は、母親を愛している。母親はうさぎが幼い頃、
父親の浮気により離婚し、実家に戻り、親子三人で今まで暮らしている。
母親(かか)には、夕子という姉がいたが、夕子は幼い娘・明子(うさぎより6歳年上)を
残し、故人となっており、明子も実家に暮らしている。
かかの両親は、夕子を溺愛し、かかには愛情を注がなかった(かか談)為、かかは
愛情に飢えた人間となってしまい、そのせいで自分を捨てた夫に騙されたのだ、と酒を
飲んで暴れる。今も、かかの両親は、夕子の忘れ形見の明子を溺愛しながら、
少しずつボケ始め、かかの事を忘れかけている。


そんなかかが大好きなうさぎは、壊れていくかかを見るのがつらくて、学校にも行かず、
SNSの世界に逃げ込むようになる。
かかが子宮の腫瘍を切除する手術の日、うさぎは熊野に旅立つ。
愛するかかを産みなおすために…。



すごく読みづらかった本_| ̄|○
全文、うさぎ(うーちゃん)から弟へのひとり語りの文章となっているのですが、
かか語?という、九州弁とかなんか、入り混じったあやしい文章で語られているので、
読んでいても良く分からない部分が多く、とにかく話が進まなかった
(本は薄いんですけど)
とりあえず『愛情不足で人生を悔やんでいるかかを救うには、自分がかかを産み直して、
愛情を持って育て直さなければいけない』という、19歳のうさぎの発想が凄い。
きっと、壊れるまではいいお母さんだったんだな~、と(想像ですけども)